ブックタイトル知っておきたいからだのこと

概要

知っておきたいからだのこと

将来のために、３つの「せい」について、考えてみらん？子どもはひとりじゃできんけん、お互いの理解がいるんよね１「性」機能～パートナーの「性」を大切にセックスは、求め合う「快楽の性」の他に、お互いの愛情確認や絆を深めるための「連帯の性」が存在しているといいます。そして、その頂点に「生殖の性」、子孫繁栄を目的とした生殖行動が位置づけられています。性についての夫婦の会話をタブーとせず、何でも話し合える関係づくりが大切です。お互いを尊重し合えるこうした関係は、将来の夫婦関係や子育ての協力にも影響してきます。2「生」活～規則正しい生活習慣とストレスコントロールを好ましくない生活習慣（喫煙・飲酒・暴飲・暴食・睡眠不足）は明らかに生殖機能を低下させます。たばこに含まれる有害物質は精子や卵子に直接影響しますし、その後も母体や胎児のリスクを高めます。痩せや肥満やストレスなど、身体に負担がかかった状態でも生殖機能は低下します。国民栄養調査(2011)では、20代30代のBMI値「18.5」以下のやせの割合が高く、さらに朝食欠食率も20代が最も高い結果となっています。これからのからだ作りをしていく年代のこのような生活習慣が将来の妊娠のしにくさの原因のひとつとなってきています。3人「生」～ワークライフバランス結婚・仕事・妊娠・出産・子育てこれからの自分の人生を語り合おう結婚する・しない、子どもを産む・産まない、仕事を続ける・続けない。どの選択も、あなたたちが自由に選べます。そして、その選択は周囲からも尊重されるはずです。友人や家族とこれらの選択について語り合える関係を築きましょう。生殖を語ることは、決してタブーではありません。語ることで自由な選択を尊重できる社会をつくっていくのもまた、私たちの役割のひとつといえます。－20－